人生の岐路

      2022/03/04

また少し間が空きました。何かいろいろなことがやってくるときってガーッと一気にくるんですよね。今取ってる大学院のクラスが政策立案についてで、この中で習ったPunctuated Equilibrium Theory(日本語では断続平衡説というらしい)っていう説があります。もともとは生物学の種の進化の文脈で説かれたものらしいですが、政策分野にもこれを持ってきた人がいまして、どういうものかというと、ある政策が決められるとしばらくその路線で変化がない状態が続くのですが、いろいろな制度にはある時期に一気に均衡の断絶が起きて淘汰され、大きな変化が起こるというものなんですが、まさにそういう感じで変化が一気にやってきた数ヶ月でした。

大学院はとりあえず最初のモジュールの課題提出が無事に終わりました。一時はどうなることかと思いましたが、最終的にそこそこのものを期限内に提出できたので良しとします。良い成績を取りたい気持ちもありますが、それよりも何か新しいことを学べたかどうかに重きを置いているので、そういう意味では今回のモジュールを取って世の中の物事を政策的な視点で見るようになったは何かを学べた証左なのかなと思っています。

大学院の授業の話はまた別の機会に譲るとして、今日はちょっとお仕事の話を。

新しいポストへ

先日ツイッターでも少し言及させていただきましたが、実は近々同じ組織内で新しいポストに移る予定です。

この言葉を貼り付けたのは、実はここに至るまでに結構な紆余曲折があったからです。

これも以前ツイッターで少し言及しましたが、2020年に自分の真上のポストに応募していました。実はこのとき他の組織からオファーを受けており、そっちへいくか、またはこの真上のポストに採用されるかもしれない可能性を信じて残るかで悩みました。結果的に今の組織に残ることに決めて、選考に全力を尽くしました。

しかしこのツイートの通り選考結果は駄目で、この後かなりメンタルやられてました。やっぱりあの時の外部のオファーを受けておけば良かったかな、とかいろいろ考えたり、その他にもかなりいろいろ葛藤もありましたが、何とか持ち直して2021年は低空飛行ながらも腐らずに仕事に取り組んでいました。

しかし、2021年にまた組織改編の話が出て、自分を含め、影響を受ける可能性がある人達が完全に蚊帳の外に置かれた形で進められたことが結構ストレスとなり、やはりそろそろ潮時かとも考え、外のポストもいろいろと受けました。

転職活動

特に日本の某機関は、正職員中途採用を受けて、自分はSPIみたいな適性試験が苦手なのでそこで落とされるかと思いきや、あれよあれよと採用が進み、最終面接までいったのですが、ここには残念ながら選ばれず。もし採用されてたら今頃日本に帰ってたと思います。その他にもいくつかの任期付きのポストの面接を受けたりしましたが、結局ご縁がありませんでした。同時にまた今の組織でも、別の部署のポストを2つ受けて、去年の暮れまでに両方のポストで最終面接まで進み、その後部署のDirector他数人の職員との一対一の面接もこなしました。また2021年の最後には、前述の組織改編に伴い、自分が今やっているポストが2022年からはなくなるという衝撃的なニュースもありました笑。

今年に入り、両方のポストでオファーが出そうということになり、結果的に3つのオプションから次のポストを選べるという、去年から考えたら信じられない状況となりました笑。しかも、2020年に応募して駄目だったポストは、今回のリストラでポスト自体が削減されることとなり、もしあの時にそのポストに採用されていたら、今もっと難しい立場に立たされていたと思います。そういう意味で、さっきのツイートに乗せてた画像のとおり、良い方向に軌道修正されたんだなと感じます。

ただ、このツイートにも書き足しましたが、これは結果論であり、2020年に応募してたポストに採用されなかった時に腐って努力を辞めていたら今こういう風に思っていないだろうし、結局重要なのは挫折を経験した後にも努力を続けられるかどうかという点かなとも思いました。

肩書と高い給料か、成長の可能性か

そしてどちらのオファーを受けるかという嬉しい問題ですが、これはかなり悩みました。一つは、部署は変わるけど今の仕事の延長線のような感じで、2020年に駄目だったポストと同じく今より3つ上のグレードのポスト。正直3つもグレードを一気に上がった人は恐らく組織内にこれまでいなくて、給料も上がるし、新しい役割にも入っていきやすそうだし、普通に考えたら10人中9人はこのポストを選ぶだろつも思います。実際相談した人の大半もこちらのポスト推しでした。

もう一つのポストは、今とは違う部署で、やる仕事もこれまでとは大幅に異なった内容となり、職位は1グレード上がるだけ、しかもその部署は結構仕事が忙しくて組織の中では恐らく一番長時間労働しているようなところという感じでした。ただ、仕事内容がかなり面白そう。組織のいわゆるBread and butterと言いますか、一番メインの仕事となるので、関わるプロジェクトで動くお金の額も大きいし、何より学ぶことが格段に多そうなものでした。

熟慮に熟慮を重ねた結果出した結論は、給料や肩書よりも、自分の可能性を最大限に広げられそうな選択をするというものでした。今までと全く違う仕事に移るのはちょっと不安もあるけど、苦労は買ってでもしろって言葉もあるし、今はまだ楽な仕事の上に胡座をかいているようなステージじゃない。長期的に見れば今の努力がより大きなものに繋がると考えて、2つ目のポストを選びました。

Crossroad

ここに至るまで結構何度も岐路に立ってた気がします。2020年にあった別の組織からのオファーを受けていたら、また、結果的にリストラで削減となったポストに採用されていたら、2021年の外部の組織からオファーがあったら、などなど、いろいろな選択肢があった中で、結果的に自分にとってベストの方向に導かれていったんだなと感じています。そして上述の2つのポストからどちらを選ぶかでもかなり悩みましたが、既にルビコン川を渡り、もう後戻りはできないので、あとは自分の決断が間違っていなかったと証明するためにもひたすら努力するのみです。

最後に、今回のこの決断をする中で影響を受けたツイートを少し紹介します。

おまけ|ドラクエ人生論

ちなみにこの古賀洋吉さんが2011年に自身のブログ(「愛の日記」)に載せたドラクエ人生論をリアルタイムで読んでたんですが(当時は大学院修了するぐらいのタイミング)、今改めて読んでもかなり刺さります。以下一部抜粋。

レベルが低いからこそ、お金は強い武器に投資し、より高い経験値を稼げるようにしなければならない。資格でも何でもいい。自分の武器に投資する。

強いやつはルイーダの酒場で呼ばれて、どんどん戦ってどんどん強くなり、転職しながらスキルを極め、苦難と戦い続ける。弱いやつは呼ばれないから弱いまま、どんどん強くなる仲間の戦いを眺めながら、すごいなあ、で終わる。

レベル20になったら転職するだろ。レベル1に落ちるのが怖くて魔法戦士になれるか。

古賀洋吉

今日はこんなところで。

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